北里研究所病院形成外科を訪れる患者の三分の二は、シニア世代で、二重まぶた、しみ、シワ、たるみなどの美容整形を希望する女性が増えているというのである。これまで若い女性のものと見られていたエステティックに通う高齢女性も増えている。毎月一度は必ずエステティックに訪れるという八十三歳の女性は、「月に一度のこの時間こんすいのために生きているの」と幸せそうに口にする。また、脳梗塞でしばらく昏睡状態となっていた八十五歳の女性が、意識を取り一戻していちばん最初に発した言葉がヨステの予約しなくちゃ」だったという話もある。女性はいくつになっても美しくありたいと願っているのである。平成十一年、美容と福祉を連携させた、画期的な試承である「美容福祉学会」が設立された。設立の中心になったのは、山野美容芸術短期大学である。同短期大学の理事長である山野正義は、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上という観点から、福祉にとって美容はどうしても欠かせないという強い信念を持っている。美容がクオリティ・オブ・ライフの向上にどれほどの効果があるか。実例を探ると驚くほどの効果を見ることになる。

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